はじめに – 35歳、2児の母が決意した日
こんにちは。35歳の働くママです。年長の息子と年中の娘、そして優しい夫と4人暮らし。毎日バタバタと過ごしている、どこにでもいる普通のワーキングマザーです。
でも、実は私には長年悩み続けてきた大きなコンプレックスがありました。それは「産後太り」です。
第一子を出産してから早6年。「そのうち痩せるだろう」「育児で忙しいから仕方ない」そんな言い訳を続けているうちに、気づけば妊娠前より15kgも増えた体重が定着してしまいました。第二子の出産後も同じように体重が戻らず、むしろさらに増えてしまう始末。鏡を見るたびに「これが私なの?」と現実を受け入れられない日々が続いていました。
産後太りの現実 – 止まらない体重増加
妊娠前は52kgだった体重が、現在は67kg。BMIで言えば25.8で、立派な「肥満」の領域に入ってしまっています。
特に辛かったのは、子どもの行事での写真撮影でした。入園式、運動会、お遊戯会…子どもたちの大切な思い出の写真に写る自分の姿を見るたびに、「もっと痩せていたら…」と後悔ばかり。写真を撮る時は必ず子どもの後ろに隠れるか、顔だけが写るアングルを選ぶようになっていました。
職場でも「最近太った?」と悪気なく言われることが増え、産前の服はほとんど着られなくなりました。クローゼットの奥にしまい込んだお気に入りの服を見るたびに、「いつか着られる日が来るかな」と思いながらも、その「いつか」は永遠に来ないような気がしていました。
仕事と育児の両立で精一杯の毎日。朝は5時半に起きて、お弁当作り、朝食の準備、子どもたちの支度、保育園への送迎、そして満員電車での通勤。仕事が終われば急いで保育園にお迎えに行き、夕食作り、お風呂、寝かしつけ…気づけば夜の10時。その頃にはもうヘトヘトで、自分のことなんて考える余裕はありませんでした。
ストレスが溜まると、子どもたちが寝た後にこっそり食べるスイーツが唯一の楽しみ。でも、その瞬間の幸せが、後になって罪悪感と体重増加という形で返ってくるのです。
マンジャロとの出会い – SNSで見た衝撃の変化
そんな私がマンジャロを知ったのは、今年の春頃でした。Instagramをなんとなく見ていたら、同じようなワーママインフルエンサーが「GLP-1ダイエット」について投稿していたんです。
「産後太りに悩んでいた私が、マンジャロで-10kg達成!」
その投稿には、ビフォーアフターの写真が載っていて、まるで別人のような変化に衝撃を受けました。しかも、その方も2人の子どもを持つワーキングマザー。「忙しくても続けられた」「運動する時間がなくても痩せた」というコメントに、初めて「もしかしたら私にもできるかも」という希望が湧いてきました。
それから毎日のように「マンジャロ」「GLP-1」「注射ダイエット」で検索する日々が始まりました。YouTubeで体験談を見たり、ブログを読み漁ったり、医療系のサイトで効果や安全性について調べたり。調べれば調べるほど、「これなら私でも続けられそう」という確信が強くなっていきました。
マンジャロは、もともと2型糖尿病の治療薬として開発されたGLP-1受容体作動薬の一つ。週に1回の注射で、食欲を自然に抑制し、血糖値をコントロールすることで体重減少効果が期待できるというもの。医学的にも効果が認められており、アメリカでは肥満治療薬としても承認されているということを知りました。
でも、やはり不安もありました。注射って痛くないの?副作用は?費用はどのくらいかかるの?本当に効果があるの?リバウンドしない?…そんな疑問や不安を抱えながらも、「このままじゃダメだ」という思いの方が強くなっていきました。
決意の瞬間 – 夫の一言と子どもたちの未来
マンジャロを始める決定打となったのは、ある日の夫の何気ない一言でした。
「最近、体調大丈夫?なんか疲れてそうだけど…」
その言葉に、はっとしました。確かに最近、階段を上るだけで息切れがしたり、子どもと公園で遊ぶのも億劫になったり、体力の衰えを感じることが増えていました。体重が増えたことで、膝や腰への負担も大きくなり、慢性的な疲労感に悩まされていたのです。
そして何より、このままの生活習慣を続けていたら、将来的に生活習慣病のリスクも高まるということ。子どもたちのためにも、健康でいなければならない。そう強く思いました。
初診・診察時の流れ – 緊張の初回カウンセリング
意を決して、GLP-1ダイエット専門のクリニックに予約を入れたのは、5月の連休明けでした。オンライン診療も可能でしたが、初回は直接医師と話したいと思い、都内のクリニックを選びました。
診察当日、クリニックのドアを開ける瞬間の緊張感は今でも覚えています。「本当にこれでいいのかな」「高額な費用を請求されたらどうしよう」そんな不安が頭をよぎりました。
でも、実際の診察はとても丁寧で安心できるものでした。まず、問診票に現在の体重、身長、既往歴、アレルギーの有無、現在服用している薬などを記入。その後、血圧測定と簡単な血液検査を行いました。
担当医は40代くらいの女性医師で、とても親身になって話を聞いてくれました。
「産後太りで悩んでいらっしゃるんですね。お子さんも小さいし、お仕事もされていて、なかなか自分の時間が取れないですよね」
その言葉に、涙が出そうになりました。やっと、私の悩みを理解してくれる人に出会えた気がしたんです。
医師からは、マンジャロの効果や仕組みについて、図を使いながら分かりやすく説明してもらいました。
「マンジャロは、GLP-1という体内にもともとあるホルモンと同じ働きをする薬です。このホルモンは、食事を摂ると分泌されて、満腹感を感じさせたり、血糖値の上昇を抑えたりする役割があります。マンジャロを注射することで、このGLP-1の働きを強化し、自然に食欲を抑えることができるんです」
さらに、副作用についても詳しく説明がありました。
「初期には吐き気や便秘、下痢などの消化器症状が出ることがあります。でも、ほとんどの方は徐々に慣れていきますし、症状がひどい場合は薬の量を調整することも可能です。また、低血糖のリスクもありますが、糖尿病の薬を併用していない限り、その可能性は低いです」
費用についても、明確に提示してもらえました。初診料が5,000円、血液検査が3,000円、そしてマンジャロ2.5mgが4週間分で28,000円。決して安くはありませんが、「これで人生が変わるなら」と思い、その場で処方をお願いしました。
開始前の体重・生活習慣 – スタート地点の記録
マンジャロを始める前の私の状態を、正直に記録しておきます。
【身体データ】
- 体重:67.2kg
- 身長:161cm
- BMI:25.9
- 体脂肪率:34.8%
- ウエスト:86cm
【生活習慣】
- 朝食:トースト1枚、コーヒー、ヨーグルト(急いで5分で食べる)
- 昼食:社食でがっつり定食(揚げ物多め)
- 夕食:子どもの残り物+自分の分(ご飯大盛り)
- 間食:仕事中にチョコレート、夜にアイスクリームやスナック菓子
- 運動:ほぼゼロ(通勤の徒歩10分程度のみ)
- 睡眠:平均5時間(夜更かししてスマホを見ることが多い)
- 飲酒:週末にビール2〜3本
正直、今振り返ると、太って当然の生活習慣でした。特に、ストレスを食べることで解消していたのが一番の問題だったと思います。仕事でイライラしたらチョコレート、育児で疲れたらアイスクリーム、夫と喧嘩したらポテトチップス…食べることが唯一の逃げ場所になっていました。
マンジャロ開始にあたって不安だったこと
いよいよマンジャロを始めることになりましたが、正直、不安でいっぱいでした。
まず、一番心配だったのは「注射」ということ。採血でさえ苦手な私が、自分で注射なんてできるのか…。しかも週1回とはいえ、それを何ヶ月も続けられるのか。YouTubeで注射の動画を見ても、「痛くない」と言っている人もいれば、「ちょっとチクッとする」と言っている人もいて、余計に不安になりました。
次に心配だったのは副作用です。特に、仕事をしているので、吐き気や下痢で仕事に支障が出たらどうしよう、と。大事なプレゼンの日に体調が悪くなったら…子どもの行事の日に具合が悪くなったら…そんなことばかり考えていました。
費用面の不安も大きかったです。月に3万円近くかかるということは、年間で36万円。決して安くない金額です。「そのお金があれば、子どもの習い事を増やせるのに」「家族旅行に行けるのに」という罪悪感もありました。
そして、周りの目も気になりました。「薬に頼ってダイエットなんて」「楽して痩せようとしている」そんな風に思われないか。特に、義母には絶対に言えないな、と思いました。
さらに、効果が出なかったらどうしよう、という不安も。高いお金を払って、痛い思いをして、それでも痩せなかったら…。あるいは、一時的に痩せてもリバウンドしてしまったら…。
でも、医師の「まずは3ヶ月、試してみましょう。合わなければやめればいいんです」という言葉に背中を押されました。
まとめ – 同じ悩みを持つあなたへ
もしあなたも、産後太りや、仕事と育児の両立でダイエットができないと悩んでいるなら、その気持ち、痛いほどわかります。
「痩せたい」と思いながらも、忙しさを理由に何もできない自分。「明日から頑張ろう」と思いながらも、結局同じ生活の繰り返し。そんな日々に、自己嫌悪を感じているかもしれません。
私がマンジャロを始めたのは、「このままじゃいけない」という危機感と、「子どもたちのために健康でいたい」という思いからでした。そして何より、「自分を好きになりたい」という強い願いがありました。
マンジャロは魔法の薬ではありません。これを打てば、何もしなくても痩せるというものでもありません。でも、食欲をコントロールし、健康的な生活習慣を身につけるための、強力なサポーターになってくれることは確かです。
次回は、実際に初回の注射を打った時の体験談をお話しします。痛みはどうだったか、副作用は出たか、そして何より、どんな変化があったか。リアルな体験を、包み隠さずお伝えしていきます。
同じ悩みを持つママたちの参考になれば嬉しいです。一緒に、健康的で自信に満ちた自分を取り戻していきましょう。
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